交感性眼炎〔こうかんせいがんえん〕 家庭の医学

 片眼に眼内に達する穿孔(せんこう)性外傷があり、受傷後2週間から数カ月後に両眼に強いぶどう膜炎を起こします。外傷があったということを除けば、臨床症状はフォークト・小柳・原田病(原田病)と同じです。
 原因は不明ですが、外傷によって傷ついたぶどう膜の色素細胞に対してウイルス感染が起こり、(自分の)色素細胞に対して自己抗体ができ、それが全身の色素細胞に対する抗原抗体反応、いい換えると自分のからだの一部である色素細胞を攻撃して発症してしまう病気です。むずかしくいえば、一種の自己免疫疾患と考えられます。
 治療は原田病と同じですが、再発をくり返すことが多く、治療はむずかしい例が多いので、初期の治療が大切です。

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