サルコイドーシス

 全身に“肉芽腫(にくげしゅ)”(ある種の炎症細胞がかたまりをつくったもの)を形成する炎症性の病気で、ぶどう膜にも網膜にも同様の肉芽腫を形成します。原因は不明です。
 目では虹彩毛様体炎、脈絡(みゃくらく)膜炎、網膜炎のかたちでみられ、その結果、硝子体(しょうしたい)混濁を引き起こし視力を障害します。ぶどう膜のほかに結膜に濾胞(ろほう)をつくったり、涙腺がはれたりもします。
 ぶどう膜炎の経過はふつう炎症時には視力低下がありますが、炎症がおさまると視力は回復します。しかし、硝子体混濁が強いと回復しにくくなります。続発緑内障や併発白内障を起こして視力が低下することもあり、眼の定期的なチェックが必要となります。

[治療]
 全身的症状が少なければ、副腎皮質ステロイド薬の局所投与を中心におこないます。虹彩毛様体の安静を目的として、1%アトロピン点眼もおこないます。合併症として続発緑内障や併発白内障が起これば、それに対する治療も必要となります。サルコイドーシス#0579-15は長期的には心臓や脳神経に肉芽腫ができて生命にかかわることもあるため、定期的に全身検査をおこなうことも必要です。
 なお、サルコイドーシスは国が指定する難病医療費助成制度の対象疾患(指定難病)に含まれています。

【参照】呼吸器の病気:サルコイドーシス
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