梅毒(眼梅毒)〔ばいどく(がんばいどく)〕 家庭の医学

 梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。妊婦の母親から胎児にうつる母子感染(垂直感染)もまれにあります。梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌が原因で起こり、「梅毒」という病名は症状としてみられることがある赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来するといわれています。
 梅毒による目の症状は、初期感染(第1期)の症状が消えてから1~3カ月後あたりの第2期や、さらにおそい第3期以降に発症します。感染から1カ月前後でまぶたや結膜(白目の上の膜)のしこりができたり、感染後1~3カ月ごろに目の内側の網膜やぶどう膜、白目(強膜)、さらに視神経に炎症が起きることがあります。おもな自覚症状は白目の充血、かすみ目、視力低下、時には痛みなどです。眼梅毒は神経梅毒を合併することが多いため、放置すると目だけではなく神経の病気があらわれる可能性もあります。
 眼梅毒も含め、梅毒はきちんとした治療を受ければ治る病気です。早期に発見すれば、生涯にわたり視力障害を残すことなく治療することができます。できる限り早く眼科医に相談してください。

【参照】性感染症:梅毒(硬性下疳)