腹壁瘢痕ヘルニア〔ふくへきはんこんへるにあ〕

 開腹手術を行ったあと、筋肉を縫い合わせて、その後に皮膚を縫い合わせます。その筋肉を縫い合わせた部分に緊張がかかったり、感染が起こったりして、筋肉の縫合部が開いてしまうことがあり、その部分から出てくるヘルニアを腹壁瘢痕ヘルニアと呼びます。
 小さな腹壁瘢痕ヘルニアは様子をみることもありますが、大きいと内臓が大量に飛び出してきて生活に支障をきたすことがあり、その際は手術をおこないます。腹壁瘢痕ヘルニアの手術も以前は筋肉を縫い合わせる方法でおこなわれることが多かったのですが、最近はメッシュを用いる方法でおこなわれることが多く、腹腔鏡を使用した手術がおこなわれることもあります。嵌頓(かんとん)することは少ないといわれています。

(執筆・監修:自治医科大学附属病院 病院長/自治医科大学外科学講座 教授〔消化器外科学〕 佐田 尚宏
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