野球肩障害〔やきゅうかたしょうがい〕
投球動作をくり返すことにより肩関節周囲に炎症や損傷などが生じ、投球動作により痛みが生じる状態です。痛みを生じる部位としては、腱板その他の腱組織、関節唇(かんせつしん:関節をつくっている肩甲骨側のくぼみの周囲にある軟骨)、肩甲骨と上腕骨をつないでいる肩甲上腕靱帯(じんたい)、腱板の周囲に存在する滑液包などで、いずれも局所への過度の負担がかかることによって炎症性変化や損傷が生じたものと考えられます。
問題となっている部位がどこにあるかを診察や画像検査により診断し、それに応じた治療をおこなうことが必要です。投球動作は全身運動であるため、ときには下肢の問題により肩に負担がかかっているような場合もあり、投球フォームのチェックをおこない問題点を見つけ出すことが重要です。
問題となっている部位がどこにあるかを診察や画像検査により診断し、それに応じた治療をおこなうことが必要です。投球動作は全身運動であるため、ときには下肢の問題により肩に負担がかかっているような場合もあり、投球フォームのチェックをおこない問題点を見つけ出すことが重要です。
(執筆・監修:東京都立広尾病院 院長 田尻 康人)