今年の梅毒患者報告数が19日までに全国で1万3251人(速報値)に上り、3年連続で過去最多を更新したことが24日、分かった。東京都感染症情報センターが同日公開した国の集計結果から明らかになった。
 これまでの最多だった2022年の1万3228人(速報値)を上回った。明確な原因は不明だが、患者報告数は新型コロナウイルスが流行していた21年から急増している。
 梅毒は「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌が原因の感染症で、主に性的接触でうつる。性器などにしこりができた後、全身の発疹といった症状が出る。放置した場合、脳や心臓に重大な合併症を引き起こす恐れがある。 (C)時事通信社