出産費用への公的医療保険の適用について議論する厚生労働省などの有識者検討会は１６日、医療機関を対象に実施した分娩（ぶんべん）に関するアンケート調査の結果を公表した。産婦が負担する出産費用の平均は、無痛分娩の場合が６０万円、帝王切開が５１万円、その他の分娩が４９万円だった。産婦に出す特別な食事「お祝い膳」は８割の病院や診療所が提供していた。
　出産費用は現行、帝王切開などを除き、保険適用外となっている。医療機関ごとに無痛分娩の料金が異なるほか、入院料に産婦へのお祝い膳やエステの提供費用が含まれているケースも多い。
　アンケート調査は出産費用の内訳を明らかにするため、分娩を取り扱う病院と診療所、助産所を対象に、昨秋に実施した。今回は速報値を公表し、今後詳細な分析を行う。　（Ｃ）時事通信社