特集

胃がんの死亡者、減少傾向
内視鏡検査が貢献

 ◇医師の技量も影響

 内視鏡の操作や画像をどう読み取るかは、検診に携わる医師の技量に左右される側面が否定できない。この点について鳥居院長は「現在では内視鏡画像は電子画像として保存できるので、専門医の資格を持つ別の医師が再度検査画像を確認するとともに、複数の医師が集まって検査画像を見ながら胃の状況を評価し合う研修の場も設けている。検診に参加する医師を広げることで、地域の内視鏡医の技量の向上や均質化も進めている」と、メリットの面を強調している。

内視鏡からの画像(検診者後)を見ながら操作する鳥居医師

 ◇用語説明 胃内視鏡
 光源から光を送る特殊な細いファイバースコープの先端に高感度のビデオカメラを装着した医療機器。口または鼻から挿入し、食道を経て胃の中の様子を、体外の画面に映し出す。操作する医師は送られてきた画像に応じて自由に撮影する場所を選べる上、画像も保存し再度検討することもできる。多くの機種では生検鉗子を挿入できる装置を備え、病変の一部を摘出して顕微鏡で診断する病理組織生検をすることも可能だ。
 ◇用語説明 がんのステージ
 がんの進行度を評価する指標で、がんの種類ごとに設定されている。多くは進行に応じて「ステージ1」から「ステージ4」に分類される。がん細胞による腫瘍がある程度以下の大きさで1カ所に留まっている「ステージ1」は、手術や放射線照射で腫瘍全体を除去して完治する確率が高いとされている。逆にがん細胞が他の臓器に転移して腫瘍として増殖している「ステージ4」では完治は期待できないことが多い。胃がんでは病変が粘膜内に留まる場合は、組織の種類によっては内視鏡で切除することができる。(喜多壮太郎・鈴木豊)

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