Dr.純子のメディカルサロン

緊急ノロウイルス対策 第15回

 ◇症状と治療法

 ノロウイルスの潜伏期間は1~2日です。多くの場合、突然激しい腹痛と下痢吐き気を発症します。有効なワクチンなどはないので、治療法は下痢による脱水を防ぎつつ、自分の免疫力に頼ることになります。このため、子どもや高齢者は重症化することがあります。脱水を避けるには、市販されている経口補水液が有効ですが、ひどい場合は点滴を行います。

 下痢止めを服用しないことを心掛けてください。下痢はつらいですが体外にウイルスを出そうとする体の自浄作用です。下痢を良くないことと捉えず、「これは体がウイルスを排出しているのだ」と考えて、下痢の後は十分な水分を補給してください。


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