研究・論文

がん治療がアルツハイマーのリスクに

 前立腺がんで行われる男性ホルモン「アンドロゲン」の遮断治療(ADT)が、アルツハイマー病の発症リスクを高める可能性がある、と米スタンフォード大学のケビン・T・ニード医師らが医学誌で報告した。
 同医師らは米国内の電子カルテデータから、転移のない前立腺がん患者1万6888人を抽出し、ADTの実施とアルツハイマー病発症との関連を調べた。
 対象のうちADTを受けたのは2397人。調査結果からは、このADT実施グループは非実施グループに比べて、アルツハイマー病の発症リスクは1・88倍高かったことが分かった。また、治療期間が長引くほど発症リスクが高まるとも指摘している。
 ADTの実施がアルツハイマー病の発症リスクを高める原因は不明だが、アンドロゲンの抑制が、アルツハイマー病の発症に関連するとされているアミロイドβ(ベータ)というタンパク質の蓄積や分解に、何らかの影響を及ぼしている可能性が考えられるという。(メディカルトリビューン=時事)


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