治療・予防

「薬の引き算」重要に
注目高まるポリファーマシー

 近年、医療問題の一つとして注目される「ポリファーマシー」。「多剤併用」と訳されることが多いが、実際にはどのようなものか。患者として注意すべきことについて多摩ファミリークリニック(川崎市)の大橋博樹院長に聞いた。

 ◇減薬のカギは「かかりつけ」

必要のない薬が処方されていないか確認を
 複数の病気を同時に抱えていると、各専門科の治療を受けるため、それに伴って処方される薬剤も増えていく。だが、ポリファーマシーは単に使う薬が多くなることを意味するのではない。

 ポリファーマシーとは「必要とされる量以上に多くの薬剤が処方されている状態」、もしくは、「多剤併用によって、薬剤による有害現象が起きている状態」のことだ。「多剤」とされる薬剤の数は5~10種類以上とも言われるが、今のところ明確な定義はない。

 ポリファーマシーが問題なのは、副作用の危険性があるからだ。ある症状を治すために病院で処方された薬で副作用が起こり、その症状を治すために、さらに別の薬が処方されるという「処方のカスケード」と呼ばれる連鎖が高齢者の患者を中心に起きている。

 大橋院長は、「患者さんが主治医を持たない限り責任の所在が明確にはなりません。服用している薬全体を把握する医師がいない状況が、連鎖の原因になっています」と指摘、「かかりつけ医」や「かかりつけ薬局」の重要性を強調する。

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