治療・予防

夏風邪、油断は禁物
治癒後もウイルス残存

 いわゆる夏風邪は「アデノウイルス」や「ライノウイルス」などさまざまな病原ウイルスによって起こる。夏風邪を引くと、発熱や喉の痛みのほか、下痢、腹痛、吐き気などの胃腸症状が表れることがあるが、腸管ウイルスといわれる「エンテロウイルス」が原因である可能性が大きい。

 ▽感染者の多くは無症状

熱が長引く時は受診検討して
 エンテロウイルスの仲間は「コクサッキーウイルス」や「ポリオウイルス」など約100種類にも上る。国立感染症研究所(東京都武蔵村山市)ウイルス第二部の吉田弘主任研究官は、「エンテロウイルス感染症のほとんどは感染しても症状が出ない不顕性で、まったく自覚がないこともあります」と指摘する。

 主に乳幼児がかかる手足口病やヘルパンギーナは、エンテロウイルス感染症の中でも特徴的な症状が表れる病気だ。感染して3~5日で口の中に発疹が出て、手足口病ではさらに手や足にも発疹が現れる。

 エンテロウイルスは糞口(ふんこう)感染、接触感染、飛沫(ひまつ)感染で広がっていく。口から入ったウイルスはまず咽頭で増殖。その後、腸で増殖してさまざまな症状を引き起こす。治っても約1カ月間は体内にウイルスが残っているので、周囲への感染に注意が必要だという。

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