治療・予防

脳梗塞も招く不整脈
高齢者と生活習慣病患者は要注意

 ▽血圧把握が重要

 危険な不整脈の大半を占めるのが「心房細動」だ。心房がけいれんするだけで血液が心室に送り込まれず、そのうち心臓内の血液がよどみ始め、どんどん固まっていく。「この血液の塊である血栓が血管に流れ出し、脳の血管内で詰まると脳梗塞を引き起こします。脳梗塞の中でも心房細動を原因とするものは死亡率が高いとされています」と山下所長は解説する。

 この心房細動の発症率は60歳代が1~2%、70歳代が5%前後、80歳代が10%前後と、歳を重ねるにつれ起こりやすくなる。また、生活習慣病が重くなるほど、患者の不整脈が致死的なものでなくても、危険な不整脈に移行してしまう可能性も高まるという。

 しかも、山下所長によれば「心房細動の約半数が無症状で不整脈になかなか気付けない」ので非常にやっかいだ。

 不整脈を見つけるには定期的に家庭用血圧計で脈拍数や脈の乱れを把握しておくことが大切だ。脈拍が早くなったり、遅くなったり、飛んだりするのが一つのサインとなる。山下所長は「年に2~3回は脈拍の測定や、心電図を取るなどして、異常を感じたら早めに診察を受けてください」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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