一流に学ぶ 人工股関節手術の第一人者―石部基実氏
(第12回)クリニックを移転=患者の利便第一に
2016年11月11日の11時11分11秒の時報を待って石部基実クリニックは、元の札幌市真駒内から、大通公園の地下鉄駅から徒歩1分、同市のど真ん中のビルの10階に移転した。1並びにこだわったのは、北海道日本ハム・ファイターズの二刀流、大谷翔平選手の背番号「11」にちなんでのことだ。
「彼はファイターズだけでなく、日本の野球界を代表する選手。しかも、投手としても打者としても一流の異次元のスター選手です。当院も北海道だけでなく、日本を代表する診療所、今まで日本では一般化していない外来診療と入院手術を別々の施設で行う二刀流であり、外来診療でも手術治療でも一流を目指す気持ちを込めました」
移転場所は、股関節に痛みのある患者に負担がかからないことを第一に選んだ。
◇治療のためにパック旅行
新クリニックは、札幌千歳空港からのリムジンバスがすぐ隣のホテルに止まるため、地方からやって来る患者でもほとんど歩かずに通院できる。遠方から泊りがけで診察に来る患者のために、旅行会社と提携してパック旅行のプランまで考えた。旅行のパンフレットには石部基実クリニックの写真と石部氏の顔写真を掲載。患者専用の旅行プランだ。
「3つの旅行会社にプレゼンテーションをしてもらい、最終的にJTBに決めました」
宿泊施設は、クリニックがあるビルの隣のホテルなど7カ所から選ぶことができる。各ホテルの説明には、ベッドの高さや室内の段差、バリアフリー対応など、患者にとって大切な情報が明記されている。
(2017/07/13 15:09)