アルカリホスファターゼ(ALP)

■胆道系疾患、骨疾患の診断
 肝臓や腎臓、骨、胎盤、小腸に多く存在する酵素で、肝型、骨型をはじめいくつかの型(アイソザイム)に分かれます。胆汁の流れが阻害される閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん)、胆管結石や胆嚢(たんのう)がん、膵(すい)頭部がん、胆汁うっ帯型の肝炎でいちじるしくふえるほか、急性肝炎や肝硬変でも上昇するので、肝機能の指標といわれます。
 小児では活発な骨形成を反映して骨型がいちじるしくふえ、全体にも高値を示します。成人でも骨の代謝が亢進(こうしん)する副甲状腺機能亢進症や骨軟化症、がんの骨転移などで高値を示し、閉経後の女性では一般に上昇します。このほかに血液型B型は高い値を示します。
 骨型のアルカリホスファターゼを直接測定できるようになり、骨疾患の診断に利用されています。

■基準値:106~322U/L(小児ではこの2~3倍)

■検査結果から疑われる病気
 高値の場合には、次のことが考えられます。
 閉塞性黄疸(胆管結石、乳頭部がん)、急性肝炎慢性肝炎肝硬変肝がん、転移性骨腫瘍、骨軟化症、くる病(ビタミン欠乏症参照)、原発性副甲状腺機能亢進症続発性副甲状腺機能亢進症、閉経後女性など
 低値の場合には、次のことが考えられます。
 低アルカリホスファターゼ血症など