脳卒中のリハビリテーション〔のうそっちゅうのりはびりてーしょん〕 家庭の医学

 脳卒中になった場合には、なるべく早期からリハビリテーションを開始します。通常は発作後1週間目からおこないます。当初は自分ではなにも動かせないことも多いのですが、まずはベッドサイドで他動的なリハビリからはじめます。ある程度自分で動かせるほどに筋力が回復したら、リハビリテーション室に出かけて訓練するようになります。運動まひの回復には一定の法則があります。

 ブルンストロームという人が示したもので、手についてみると、最初はだらりとして動きません。やがて握ることはできても指を伸ばして離すことはできない段階になり、さらに指折り数えることができるようになると、卒業になります。
 リハビリテーションで大切なのは、左右をバランスよく動かすことと、握る訓練はおこなわないことです。指を伸ばす力は遅れて回復してくるので、屈曲したまま固まってしまいがちだからです。むしろいつも指を伸ばしておくことを心掛けます。

【参照】家庭でのリハビリテーション:脳卒中のリハビリテーション

(執筆・監修:一口坂クリニック 作田 学)
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