インフルエンザ〔いんふるえんざ〕

 広義のかぜ症候群のなかでも、インフルエンザは全身症状で突然発症し、時に肺炎にまで進展します。重症化した例では死にいたることもあり、流行期には十分な注意が必要な呼吸器感染症です。
 インフルエンザに対して65歳以上の高齢者では、感染予防としてワクチンの予防接種が推奨されています。インフルエンザ感染が疑われた場合には、インフルエンザウイルスの核たんぱく質について酵素抗体法により検出するものや、シアリダーゼ(ノイラミニダーゼ)酵素活性を測定することにより感染を捕捉するなどの方法により迅速診断をおこなうことが可能となりました。このような状況下で、抗ウイルス作用をもつノイラミニダーゼ阻害薬(ザナミビル、オセルタミビル)や近年開発されたキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬と呼ばれるバロキサビルは、吸入や服用によって病気の進展を阻止することが可能で、発症予防効果もあることが指摘されています。例年、死亡者の出るインフルエンザに対して画期的な新薬として広く使用されています。

【参照】感染症:インフルエンザ
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