副鼻腔炎〔ふくびくうえん〕

 鼻の周囲の顔の骨には副鼻腔という洞穴があいています。これは、吸い込んだ空気の加温と加湿、吸入粒子の捕獲、粘液分泌、発声の反響、頭部の軽量化の役割があります。ここに細菌感染が起こる病気です。
 症状は膿(のう)性の鼻汁、鼻閉、頭痛、夜間のせきです。X線検査で、副鼻腔の含気(がんき)が減少していることで診断できます。
 治療は、軽症では経過観察のみですが、改善しない場合や中等症以上では抗菌薬の服用です。耳鼻科で副鼻腔に針を刺して、うみを洗い落とす処置が必要なこともあります。

(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光
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