舟状骨骨折〔しゅうじょうこつこっせつ〕

 手をついて転倒すると受傷します。手関節橈側(とうそく)の疼痛(とうつう)と、タバコ窩(か)という親指を開いたときに手くびの親指付け根にできる2本の伸筋腱の間のくぼみの圧痛がみられます。変形や腫脹は目立ちません。


[診断]
 X線検査にて診断しますが、通常の手関節2方向の撮影では見落としやすいので、この骨折を疑った場合、舟状骨撮影をおこなうか、CT(コンピュータ断層撮影)で精査をおこないます。

[治療]
 骨折したばかりのときは、ひじから親指までギプス固定で治療します。骨片間にずれがある場合や手根骨の背屈変形のある場合は、手術をおこないます。舟状骨骨折は、偽関節(骨がつかないでそのままとなった状態)が多いことで有名です。

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