広東住血線虫症〔かんとんじゅうけつせんちゅうしょう〕
広東住血線虫はネズミの寄生虫です。アフリカマイマイやナメクジを手の上にはわせて遊んだり、つぶしたりしたため、感染性の幼虫が手につき、それが口に入って感染します。ナメクジやヒキガエルを生で食べて感染した例もあります。東南アジア、南太平洋諸島、小笠原諸島、沖縄などで感染がみられます。
口から入った幼虫は全身に散布されますが、感染2~3日後には脳に集まります。そのため、重篤な好酸球(こうさんきゅう)性髄膜脳炎を引き起こし、激しい頭痛、発熱、嘔吐(おうと)、知覚異常、眼筋まひなどがみられます。日本脳炎などとの鑑別が必要です。
診断には髄液中の好酸球増多、流行地への旅行の有無、ナメクジやアフリカマイマイなどとの接触の有無が参考になります。特効的な治療薬はありません。髄液を抜いて頭蓋内圧を下げたり、副腎皮質ステロイド薬や鎮痛薬などの対症療法をおこないます。
口から入った幼虫は全身に散布されますが、感染2~3日後には脳に集まります。そのため、重篤な好酸球(こうさんきゅう)性髄膜脳炎を引き起こし、激しい頭痛、発熱、嘔吐(おうと)、知覚異常、眼筋まひなどがみられます。日本脳炎などとの鑑別が必要です。
診断には髄液中の好酸球増多、流行地への旅行の有無、ナメクジやアフリカマイマイなどとの接触の有無が参考になります。特効的な治療薬はありません。髄液を抜いて頭蓋内圧を下げたり、副腎皮質ステロイド薬や鎮痛薬などの対症療法をおこないます。
(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授 松岡 裕之)
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