クリプトスポリジウム症〔くりぷとすぽりじうむしょう〕

 1996年埼玉県越生町で町営水道の汚染によって、住民の約70%にあたる9000人がクリプトスポリジウムによる下痢症を起こしたことがあります。(→クリプトスポリジウム症#1033-15)
 クリプトスポリジウムは、人のほかウシ、イヌ、ネコ、ネズミなどにも感染します。人の腸粘膜の微絨毛(びじゅうもう)内で増殖し、下痢便中には感染性のオーシスト(休止状態の原虫)が排出されます。オーシストは直径約5μmとかなり小さいです。
 オーシストを含んでいる生水や生野菜などの飲食物を口にして感染します。潜伏期間は4~10日間です。突然、腹部の痛みとともに大量の水様性下痢が始まります。下痢は2~12日間持続しますが、通常は治療をおこなわなくても下痢は1~2週間で自然に治ります。しかし、エイズや免疫機能が低下した人では、下痢が長びいて死亡することもあります。
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