子宮破裂〔しきゅうはれつ〕

 過強陣痛や子宮奇形、巨大児、子宮筋腫(きんしゅ)の核出術や帝王切開の既往がある場合、5回以上の出産歴のある頻産婦などに起こりやすくなります。子宮破裂が起こったときには、緊急開腹手術をおこない、胎児娩出(べんしゅつ)前ならばすみやかに子宮から胎児と胎盤を娩出させますが、破裂後15分を経過すると胎児は腹腔内に出て死亡していることが多くなります。なお、破裂部位の止血をおこないますが、大量出血や輸血を要することも多く、しばしば子宮摘出をおこなうことになります。

(執筆・監修:恩賜財団 母子愛育会総合母子保健センター 愛育病院 名誉院長 安達 知子
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