乳幼児の栄養と食事 家庭の医学

解説
 食事は栄養と食行動という意味から、生活の基本です。小児期全体を通して気を配ってください。家庭では栄養のこまかいことよりも、食事をいかに楽しくするかが大事だと思います。

■乳児の栄養と哺乳
 乳児の基本は乳汁です。母乳だけの栄養を母乳栄養といい、ミルクの場合を人工栄養、両方の場合を混合栄養と呼びます。

■母乳とミルク
 母乳が赤ちゃんにはいちばんよいものであることは確かです。でも、母乳が出ない、足りない、勤務で授乳できないなどの理由でミルクを使う場合は、母乳でないことにこだわる必要はありません。母乳とミルクそれぞれの長所を利用して、できる範囲でよい育児ができれば、それでよいのです。また、粉ミルク、液体ミルクはそれぞれの利点を考えて、生活に合うものを選んでください。

(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授 桃井 眞里子)