角膜の病気

解説
 角膜は、目に入った光を屈折させて網膜に焦点を結ぶという、カメラでいえばレンズとしての重要なはたらきをしています。そのために血管がなく透明で光学的にきれいな球面である必要があります。
 角膜、特に瞳孔領近くの病気は、視力に重大な影響を与えますので、早期に診断し治療をおこなう必要があります。

点状表層角膜症〔てんじょうひょうそうかくまくしょう〕

電気性眼炎(雪目)〔でんきせいがんえん(ゆきめ)〕

角膜潰瘍〔かくまくかいよう〕

匐行性角膜潰瘍〔ふくこうせいかくまくかいよう〕

角膜ヘルペス〔かくまくへるぺす〕

帯状ヘルペス性角膜炎〔たいじょうへるぺすせいかくまくえん〕

蚕食性角膜潰瘍〔さんしょくせいかくまくかいよう〕

コラム

角膜移植

 角膜混濁を原因とする視力障害で、薬剤による治療が無効である場合には、角膜移植による治療が適応になることがあります。角膜移植は、この混濁した角膜を透明な角膜に入れ替えることです。角膜移植には全層移植と部分移植があります。アイバンクに登録された人が亡くなったとき、その人の角膜を用いて移植がおこなわれます。角膜が無血管組織であるため拒絶反応は少ないのですが、起こることもあります。副腎皮質ステロイド薬やシクロスポリンの使用で抑えられます。

■アイバンク
 角膜移植のために、亡くなった方やそのご家族の尊い意思により角膜を提供(献眼)していただく組織がアイバンクです。厚生労働大臣の許可に基づきすべての都道府県に設置され全国で54カ所あります。わが国では、1958年に「角膜の移植に関する法律」が施行され、その後「臓器の移植に関する法律」となり運用されています。
 角膜移植を必要とする患者さんは常に何千人もおり、2013年の内閣府の調査でも、生前に本人の提供の意思を知っていた場合に、その意思を尊重するという人は非常に多く、元気なときに臓器提供や献眼について話し合っていただくことが重要であると思われます。
 アイバンクについては、近くの大学病院の眼科か(公財)日本アイバンク協会に聞けば、手続きなどを教えてくれます。