終戦から79年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれ、天皇、皇后両陛下や岸田文雄首相、遺族らが参列する。新型コロナウイルス感染症に伴い、昨年までは4年連続で規模を縮小していたが、今年は制限を設けず開催する。
 式典は午前11時50分すぎに始まり、5年ぶりに国歌を斉唱する。岸田首相が式辞を述べた後、正午から1分間、参列者全員で黙とう。天皇陛下のお言葉に続き、遺族代表らが追悼の辞を述べる。犠牲となった約310万人(軍人・軍属約230万人、民間人約80万人)を悼み、平和を誓う。
 厚生労働省によると、参列を予定している遺族は3215人で、戦没者の配偶者の参列は2人にとどまる。最高齢は97歳で、最年少は3歳。80歳以上は全体の47%を占める。
 新型コロナ拡大前の2019年の式典には4989人の遺族が参列したが、コロナ後は規模が縮小され、21年には53人まで減少。昨年までは国歌斉唱は取りやめ、演奏のみとしていた。
 式典の様子は、今年も動画投稿サイト「ユーチューブ」で中継される。 (C)時事通信社