本田財団は18日、東京都内で第45回本田賞の贈呈式を開き、「光干渉断層撮影(OCT)」を開発したジェームズ・フジモト米マサチューセッツ工科大(MIT)教授(67)に賞状やメダルを授与した。OCTは主に目の網膜検査に使われ、緑内障加齢黄斑変性糖尿病網膜症などの診断に役立っている。
 OCTは近赤外光を分割して片方を参照光とし、もう片方を人体組織に照射して、返ってきた光を参照光と重ね合わせる方法により、内部構造をCT(コンピューター断層撮影)のように観察できる。CTはX線を使うが、近赤外線は人体に無害で、簡単に診断できる。 (C)時事通信社