水虫は梅雨時に急増=正しい治療法を知ろう-仲弥医師
◇靴を履き替え、足を洗う
―再発の恐れはあるか。
仲 完全に治して、しっかり予防すれば再発はしない。水虫の原因となる白癬菌は高温・多湿な環境を好むため、梅雨時のジメジメとした天気や夏の暑い環境では繁殖スピードが増し、活動的になる。冬の寒さや乾燥状態では菌の活動が低下し、冬眠状態になる。
一時しのぎで症状を抑えるのではなく、症状が治まってからも1か月は治療を続ける。再発を繰り返す悪循環を止めないと、慢性化して治りにくくなる。
―水虫を予防するためには。
仲 白癬菌は家庭や職場など身近な所に存在しているので、常に足を清潔にしていても菌の付着を完全に無くすことは難しい。靴を1日中履いていると、靴や靴下に大量の汗が染み込んで靴の中は湿度が100%に近い状態になり、白癬菌が増殖しやすい。
蒸れにくい靴を選び、同じ靴は2日続けて履かないようにする、帰宅後は靴に乾燥材を入れるなど、靴の中をできるだけ清潔に保つようにしたい。通勤靴は長時間履きっ放しにしない。オフィスではサンダルに履き替えたり、足をタオルなどでよく拭いて乾かしたりするなど工夫してほしい。
毎日、足の指の間をせっけんで丁寧に洗い、特にスポーツジムやプールなど感染しやすい場所に行った場合は、帰宅後にすぐ、せっけんで足をよく洗うようにすれば、感染はかなり予防できる。
(ソーシャライズ社提供)
(2017/06/06 16:01)