インタビュー

水虫は梅雨時に急増=正しい治療法を知ろう-仲弥医師

 ◇塗り薬、内服薬で対処

 ―治療期間はどのぐらいか。

  近年、水虫の新しい薬がどんどん開発された。新しい抗菌薬を使って水虫のタイプや症状に合わせて適切な治療を行えば、完治を目指せる病気となった。塗り薬には、クリームや軟膏、液体などの種類があり、症状や好みに合わせて使い分ける。風呂上りに軽く広めに塗るのがよい。

 1日何度も塗る必要はない。強くすり込むと炎症が悪化するので注意。趾間型や小水疱型は通常1週間でかゆみが治まり、最低でも1カ月使い続ければ、確実に症状が治まる。1週間使ってもかゆみが治まらない場合は、他の病気を合併している可能性がある。そのまま水虫の薬を続けていると、湿疹が悪化することもある。その場合には、薬を中断し、まずステロイド薬で湿疹を治してから水虫を治療する。

 一方、角質増殖型と菌が爪の中に入り込んでいる爪水虫は、塗り薬が患部にいきわたらないため、内服薬を使用することが多い。最近では爪水虫に効能のある外用液が発売され、使用されている。現在、内服薬には2種類あり、薬の飲み合わせなど問題がないか医師と相談して治療法を決める。

 見た目の症状が治まっても、菌は生き続けていることもあるので、医師の指示に従い、途中で薬をやめずに根気よく治療を続けることが重要である。角質増殖型は約2カ月、爪水虫は約3~6カ月の内服で症状は良くなる。しかし、爪水虫の場合、治って元の爪に生え変わるのに6カ月から1年はかかる。


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