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働く女性患者の「肌トラブル」をセルフケア
~がん治療と仕事の両立サポート、心も上向きに~

「生き生きしているがん患者さんは貴重な人材。がんは働きながら治療する時代という考えを、企業も社会も理解を深めて」と村橋さん

「生き生きしているがん患者さんは貴重な人材。がんは働きながら治療する時代という考えを、企業も社会も理解を深めて」と村橋さん

  「みなさん緊張しないで、深呼吸してリラックスしてください」と村橋さんが声を掛けると、参加者もだんだん笑顔に。顔の上半分、下半分、あご、中心に近い部分と順に、マッサージしながら会話も弾んでいた。

 村橋さんは、患者会のイベントをきっかけに、現在は自治体主催のがん患者定期相談会や、大学病院でのアピアランス勉強会などで啓発活動をしている。

 自身の店舗では爪やウイッグの相談にも乗る。「不安に思う内容は、患者さんそれぞれ十人十色違う。その人のその時に必要なことを話すよう心掛けている」。例えば、抗がん剤投与後、2週間ほどで脱毛が始まるが、「一人で脱毛と向き合うのがつらい」と訴える患者にはその日来店してもらい、洗髪をしてあげるのだという。

 ただ、こうしたサポートを受けられる場所が実はたくさんあるが、知られていないことが課題で、「私たちは、どうしたらいいか具体的に答えられる。患者が一人で悩まない社会になるよう、役に立つ活動を続けていきたい」と話した。(柴崎裕加)

(※)出典:JUNKATZ

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