夏風邪、油断は禁物
治癒後もウイルス残存
エンテロウイルス感染症は毎年5月ごろから増え始め、ピークは7~8月ごろで、10月ごろになると終息する。同研究所の調査によると、ヘルパンギーナは毎年一定の患者数が報告されている。
一方、手足口病のここ数年の傾向を見ると、2011年、13年、15年と2年ごとに比較的発疹が大きくなる「コクサッキーウイルスA6型」の感染例が多くなっており、今年はこのウイルスの流行が予想されている。
「エンテロウイルス感染症はほとんどが良性で後遺症などの心配はありません。しかし、まれに髄膜炎や脳炎を起こすことがあるので、高熱が続いているとか、ぐったりしている場合はすぐに病院を受診してください」と吉田主任研究官は強調する。
現時点では、エンテロウイルス感染症には特効薬も有効なワクチンもないので、せっけんと流水による手洗いで予防を心掛けたい。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/07/21 17:00)