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赤ちゃんの夜泣き
お母さん、一人で我慢しないで

 ▽親子で生活リズム改善

 夜泣きの対処法としては、日中の活動を見直して、生活のリズムを整えてあげることだ。生活リズムの改善は想像以上に大切で、早寝早起き、散歩に出掛けて明るい光を浴びるといった生活パターンが赤ちゃんの良質な睡眠をつくる。「子どもだけに早寝早起きをさせるのではなく、親も一緒に生活リズムを整えましょう」と清水さん。

 また、生後6カ月未満の子どもの場合なら、夜泣きをしてもすぐには反応せず「寝たふり」をしてしばらく様子を見てもよい。大抵は自分で泣きやみ、再び次の睡眠サイクルに入ることができるようになるという。

 6カ月以上の子どもで母親が寝転んだまま授乳する「添い乳」など寝る前の習慣に強いこだわりがあって、それが母親の負担になっているようであれば、やめる練習が必要だ。やめる日を決めたら、家族全員で取り組むこと。数日は大泣きするかもしれないが、それを乗り越えると、1週間ほどで受け入れ、自分で眠ることを学んでいく。

 清水さんは「わが子の夜泣きに悩んだら、決して一人で我慢しないで。子どもの成長はお母さんの笑顔があってこそ。自分が楽になることに罪悪感を抱かず、自分自身の笑顔を取り戻す方法を考えて。心に余裕を持って子育てに臨むことが子どもの成長にもつながるのです」と話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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