治療・予防

急性膵炎、死亡の危険も
腹痛続くなら受診を

お酒は、胆石と並ぶ二大原因の一つ
 膵臓(すいぞう)から分泌される消化酵素が何らかの要因で膵臓自身を溶かして、激しい痛みを起こす「急性膵炎」の患者が日本でも年々増えている。酒をよく飲む人や胆石を持っている人に多いが、原因が分からないケースもある。重症化すると膵臓や周辺部分から出血、壊死(えし)を起こし急激に死に至ることもある。腹痛が数時間続くなら注意が必要だ。

 ▽男性が女性の2倍

 膵臓は腸による消化を助ける「膵液」を作り、十二指腸に送り込んでいる。膵液にはタンパク質や脂肪などを分解する消化酵素が含まれ、肝臓から分泌される胆汁と合流することで、強い消化能力を発揮している。

 膵液に含まれる消化酵素は、十二指腸に入るまでは消化力を持たないため、膵臓そのものは溶かされない。しかし、この機能に異常が生じ、膵臓自身が膵酵素により消化されるのが急性膵炎だ。

 近畿大学医学部付属病院(大阪府大阪狭山市)外科の竹山宜典主任教授は「アルコール摂取と胆石が急性膵炎の2大原因です。胆石が胆道の出口をふさぐと、胆汁が膵管に逆流することがあります。高脂血症やウイルス感染を原因とする急性膵炎もあります。患者数は男性が女性の約2倍ですが、女性では胆石によるものが目立ちます」と説明する。

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