稲葉義方 医師 (いなばよしかた)

稲葉クリニック

東京都杉並区阿佐谷南3-31-13 稲葉ビルB1-1・2F

  • 皮膚科・形成外科
  • 院長

皮膚科 形成外科

専門

腋臭症(ワキガ)、多汗症、皮膚疾患全般

稲葉義方

稲葉義方医師はワキガと多汗症の専門家として長年第一線で活躍。とくに日本医師会最高優功賞を受賞したイナバ式皮下組織削除法での治療効果は高く、ワキガ・多汗症に対して良好な成績を上げている。カミソリの刃がついた特殊な器具を使い、ワキガの原因となるアポクリン汗腺、多汗の原因となるエクリン汗腺、そして腋毛を皮膚の裏側からまとめて削り取ることで、確実な効果が期待できる。過去約40年間に40,000名以上のワキガ多汗の患者に対し、確実な治療効果を認めている。

診療内容

「人間の皮膚にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺とよばれる2種類の汗の管があります。エクリン汗腺は全身の皮膚の浅いところに広く分布し、皮膚の表面に汗を直接分泌しています。運動や病気などで体温が上がったときに出る汗がこのエクリン汗で、水分が蒸発するときに熱を奪いますので体温を調節する役割を持っています。このエクリン汗は精神的に緊張したときに発汗がとくに多く起こるのが特徴です」そう説明してくれるのは、ワキガと多汗症の専門家として長年第一線で活躍してきた稲葉医師。
「エクリン汗自体にはあまり臭いがありませんが、通常よりも量が多い場合に腋窩多汗症と呼ばれます。精神的にリラックスしているときはそれほどではありませんが、学校の試験や仕事中、人前で話すなど緊張したとき噴き出るように汗をかきますので、衣類に汗じみができたりして悩みの原因になります」(稲葉医師)
もう一つの汗の管が腋臭やワキガの原因となるアポクリン汗腺で、思春期のころになると、わきの下や外陰部・へその周囲の毛穴から成長し、活動が盛んになってくるのだという。
「腋の臭いが非常に軽い方の場合には,腋毛を処理することで清潔にし、制汗剤などの外用薬を使用していただきます。また腋臭が確認されない場合には、ご本人が神経質になりすぎている場合もあります」
稲葉医師によると、ほとんど臭っていないのに臭っていると、本人が気にし過ぎるケースは意外に多いのだそうだ。そのためきちんと診断をつけずに治療をおこなわないほうがよいと言う。ワキガでないのに手術を受けて、なにも効果がなかったということになりかねないため、手術をおこなうかどうかは慎重に決める必要がある。
また手術でも「簡単に治り、翌日からも仕事ができる」など簡単な手術方法の広告もよく見かけるが、実際には脂肪組織や真皮下層といった皮膚の深いところのみの処置となり、効果が不確実でかつ再発することも多いため、注意が必要だという。
同院では稲葉医師が開発したイナバ式皮下組織削除法がおこなわれ、過去約40年間に40,000名以上のワキガ多汗の患者に対し、確実な治療効果を認めている。それは日本医師会最高優功賞を受けていることでもわかる。では、そのイナバ式皮下組織削除法とはどんなものなのだろうか。
「皮下組織削除法はカミソリの刃がついた特殊な器具(皮下組織削除器:特許取得)を1cmほどの小さな切開からさし込み、ワキガの原因となるアポクリン汗腺、そして多汗の原因となるエクリン汗腺と腋毛を皮膚の裏側からまとめて削り取る方法です。たとえとしては大工さんが材木にカンナをかけている感じといったらわかりやすいのではないでしょうか」
ちなみに、最近ではレーザー脱毛がワキガ・多汗の治療に使用されてきているが、ワキガの原因となるアポクリン汗腺や多汗の原因となるエクリン汗腺を直接焼くわけではないため、腋臭に対する効果としてはわずかなものであり、多汗についてはほとんど効果がないようだという。だからこそ、安易に手術をして治すのは危険だと語る。
「きちんとした診断をして、本当に効果のある方法を選択しなければワキガ・多汗症は治りません。なかには何度も同じような手術を繰り返して、あちこちの病院にかかっている患者さんもいます」(稲葉医師)
同院には他施設での治療で治らなかった患者も多く訪れ、良好な成績を上げている。実にワキガ・多汗症の手術をする患者の3割弱がそういう人なのだという。また異常を感じた場合のアフターケアもしっかりしているので、その点でも安心だ。ワキガ・多汗症で悩んでいる人に向け、最後に稲葉医師はこう語った。
「手術を考えている場合は、熟練した医師による剪除法、あるいは皮下組織削除法を受けられるのが最善ではないでしょうか。何度も言いますが、安易な手術は控えましょう。まず第1に本当に手術が必要なのかを確認し、確実な診断がついてから手術を考えます。次に手術はどのような方法でおこなうのか、治療効果はどのくらいあるのか、術後にはどのような合併症が起こる可能性があるのかなど、医師と相談することをお勧めいたします。効果が確実な手術方法のポイントとしては、その方法で確実に腋毛まで消失できるのかどうかを確認されることです。それがワキガ・多汗を確実に治すうえでもっとも大切なことだと思います」

医師プロフィール

1984年3月 東京慈恵会医科大学 卒業
1990年12月 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 取得
1991年7月 東京慈恵会医科大学 柏病院皮膚科 診療科長
1994年1月 東京慈恵会医科大学 皮膚科学教室 医局長
1997年12月 東京慈恵会医科大学 退職
1998年1月 稲葉クリニック院長
2007年4月 杉並区医師会理事
2013年7月 杉並区医師会副会長