化膿性汗腺炎〔かのうせいかんせんえん〕 家庭の医学

 近年、汗腺に化膿菌が感染してできる単なる皮下膿瘍(のうよう)ではなく、自然免疫の活性化に伴う、毛包(もうほう)中心の慢性炎症性、再発性皮膚疾患と考えられています。
 1. 思春期以降、腋窩(わきの下)と鼠径(そけい)、臀部、肛門周囲などのアポクリン腺の多い部位の皮下に痛みを伴う結節、膿瘍を形成して長期間継続します。しばしば細菌感染を伴います。
 2. 治療は抗菌薬(抗生物質)や生物学的製剤による薬物療法です。時に局所切除や広範切除など手術治療が必要となることもあります。

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