皮膚結核〔ひふけっかく〕 家庭の医学

 結核菌が原因で起こる皮膚病を総称して皮膚結核といいます。最近は少なくなっています。
 これは大きく2つに分けられます。一つは結核菌が皮膚に寄生して起こるもので、“真性皮膚結核”といいます。
 もう一つは、結核菌に感作されている(アレルギーを起こす状態になっている)個体に、弱毒化された少数の結核菌、あるいは結核菌毒素が血行性に皮膚に付着して、主としてアレルギー性の結核病変を起こすもので、これは“結核疹”といわれています。
 皮膚結核、結核疹は赤い皮膚病変ができて慢性に経過します。かたく触れることがあります。治りのよくない、そのような皮膚病変では結核を疑うことも必要かもしれません。専門医を受診してください。

[治療]
 広く結核の治療の場合と同じで、抗結核薬(ストレプトマイシン、イソニアジド、リファンピシン)が使われます。
 投薬治療と同時に一般栄養状態をよくすることも重要です。

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