期外収縮〔きがいしゅうしゅく〕

 ストレスのあるときや寝不足のとき、あるいは、たばこやコーヒーを飲みすぎたりしたとき、脈が結滞(脈が不規則になったり、脈拍が途切れたりすること)することがあります。これは期外収縮です。期外収縮が続いて起こると、心臓がドキドキしたり、躍るように感じたり、心臓が一時とまったように感じたり、すっと血が引くように感じたりすることがあります。心臓の病気だと思い込み、心臓神経症のもとになることもあります。
 期外収縮は発生する部位から上室性(心房)と心室性に分けられます。

 期外収縮がときどき起こるのは問題ありません(散発性期外収縮)が、心臓病の症状として起こることもあります。発熱を伴う病気またはそのあと、高血圧動脈硬化のあるとき、この脈の結滞に気づいたら、心臓のくわしい検査を受けたほうがいいでしょう。
 静かにしているときにだけ1拍だけ脈の結滞を感じるのは比較的危険が少なく、運動しているときや負担がかかったときに動悸(どうき)がしたり、くり返し脈が抜けたり、苦しくなったりする場合には注意を要します。

(執筆・監修:公益財団法人 榊原記念財団附属 榊原記念病院 常勤顧問 梅村 純)
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