三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)〔さんかくせんいなんこつふくごうたいそんしょう(てぃーえふしーしーそんしょう)〕
症状としては、ドアノブをまわす動きのように手首をひねったり、手首を小指側に曲げるときに手首の小指側に痛みを感じます。手首の小指側には、三角線維軟骨複合体と呼ばれる、軟骨や靭帯などから構成される三次元的なクッションの役割を果たす構造物があり、加齢変化や外傷により損傷を受けると、先に述べたような症状が出ます。
[診断]
X線検査では、尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)との長さのアンバランスがないかどうかを確認します。尺骨の長さが橈骨にくらべ長い場合には、三角線維軟骨に負荷が増加するため損傷を受けやすいと考えられます(尺骨突き上げ症候群と呼ばれます)。
MRI(磁気共鳴画像法)検査にて、三角線維軟骨複合体の損傷が確認できます。
[治療]
外傷などの急性期では、サポーター等により手関節を固定し安静をはかります。症状が長期化する場合には手術をおこないます。手術は軟骨の切除術や縫合術、骨短縮術など損傷の状態に応じた手術がおこなわれます。
[診断]
X線検査では、尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)との長さのアンバランスがないかどうかを確認します。尺骨の長さが橈骨にくらべ長い場合には、三角線維軟骨に負荷が増加するため損傷を受けやすいと考えられます(尺骨突き上げ症候群と呼ばれます)。
MRI(磁気共鳴画像法)検査にて、三角線維軟骨複合体の損傷が確認できます。
[治療]
外傷などの急性期では、サポーター等により手関節を固定し安静をはかります。症状が長期化する場合には手術をおこないます。手術は軟骨の切除術や縫合術、骨短縮術など損傷の状態に応じた手術がおこなわれます。
(執筆・監修:東京都立広尾病院 院長 田尻 康人)
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