病気のときの食事 家庭の医学

解説
 病気のときの食事は、その人の病態やのんでいる薬によっても違ってきますので、まずは、主治医と相談し、自己判断せずに主治医の助言を求め、その指示に従いましょう。ここでは、病気に関連するそれぞれの学会で出している「診療(治療)ガイドライン」を基本に、それぞれの病気の食事療法の標準的な考えかたを説明します。
 病気のときは、薬が処方されることが多いですが、薬によっては食べてはいけない食品があります。たとえば、ワルファリンカリウムという薬をのんでいるとき、納豆は禁忌です。
 このほかにも、いくつかありますが、ここではそのことに触れません。病院で薬を処方されるときや、薬局で薬を購入したときに説明されますから、それに従ってください。
 同様にアルコールは、薬の効きかたに影響を与えることがあります。なお、この項でアルコールの飲みかたについて、適宜説明していますが、それは主治医から飲酒の許可が出ている人の場合です。

(執筆・監修:自治医科大学附属病院臨床栄養部 栄養管理室長 茂木さつき)