政府は25日、子ども・若者の性被害防止のための総合的対策を取りまとめた。保育所などでの虐待を防止するため、発見者に通報を義務付ける児童福祉法改正に取り組む方針を明記。「ワンストップ支援センター」での被害者支援の強化や、加害者の更正に向けた「性嗜好(しこう)障害」に関する調査研究の推進を盛り込んだ。
 岸田文雄首相は首相官邸で開かれた関係府省会議で「子どもが性暴力に遭う事件が後を絶たない。防止に向けた取り組みは待ったなしだ」と指摘。「政府一丸となって対策を進め、子どもたちが安心して生活を送ることができる環境整備に万全を期してほしい」と呼び掛けた。 (C)時事通信社