海外で使われている薬が日本で実用化されていない「ドラッグ・ロス」などの解消を目指す政府の有識者会議が22日開かれ、創薬力強化のための戦略目標をまとめた。政府が6月ごろに策定する経済財政運営の基本方針「骨太の方針」に反映される見通し。
 戦略目標は▽最新医薬品の迅速な提供▽研究強化と人材誘致▽投資環境の整備―を柱とし、国際基準に合わせる形で薬事規制を見直すことで、ドラッグ・ロスや国内の承認が遅れる「ドラッグ・ラグ」の解消につなげる。また、患者数が少なく採算性が乏しい難病と希少疾病用の医薬品の開発も促進させる。 (C)時事通信社