日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(名古屋市昭和区)は17日、研修医が昨年、男子高校生=当時(16)=の消化器疾患を誤診し、高校生が死亡する医療過誤があったと発表した。研修医はコンピューター断層撮影装置(CT)検査で胃の異常を認めたが、上級医に相談していなかった。
 同病院によると、高校生は十二指腸が狭窄(きょうさく)する「上腸間膜動脈症候群(SMA症候群)」により、腸閉塞を引き起こし、胃が過拡張していた。早期に胃管を挿入して減圧するなど、適切な処置をしていれば救命できた可能性が高かったとみられるという。 (C)時事通信社