医療・医薬・福祉

ホスピタル・ファシリティドッグ啓発のためのランチョンセミナーを小児がん学会で開催

特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ
導入病院の医師とハンドラーが、ファシリティドッグと共に登壇。小児がんのケアにおける動物介在療法の重要性を発信します。


(左から)神奈川県立こども医療センター 横須賀とも子医師、ファシリティドッグ候補犬「オリ」、ハンドラー森田優子

認定 特定非営利活動法人 シャイン・オン・キッズ(東京都:理事長キンバリ・フォーサイス)は、第66回日本小児血液・がん学会学術集会において、ファシリティドッグをテーマにしたランチョンセミナーを開催する運びとなりました。医師とハンドラーの対話形式で、現場の様子をご紹介するほか、ファシリティドッグ候補犬オリも参加し、簡単なデモンストレーションをお見せします。

【概要】
小児がん治療における動物介在療法の可能性 - ファシリティドッグ・プログラムの効果と実践 -
  「ファシリティドッグがいる家」
Animal-Assisted Therapy in Childhood Cancer Care: The Role and Impact of Hospital Facility Dogs

第66回日本小児血液・がん学会学術集会 ランチョンセミナー 20
日時:12月14日(土)11:50 ~ 12:50 
会場:国立京都国際会館 第7会場 1F Room D(230席)
座長:原純一(大阪市立総合医療センター)*当法人副理事長
演者:横須賀とも子(神奈川県立こども医療センター)
   森田優子(ファシリティドッグ・ハンドラー)
   オリ(ファシリティドッグ候補犬)
形式:講義および質疑応答形式
※整理券は当日 12月14日(土)8:00 ~ 10:50 に正面玄関1F 参加受付付近で配布されます

 本法人は、ファシリティドッグプログラムを通じて、小児がん治療を受ける子どもたちを心理面からサポートしております。
 当セミナーは、小児がん患者の治療・療養過程における「ファシリティドッグ」プログラムの導入とその効果を医療従事者に啓発することを目的としています。動物介在療法の一環であるこのプログラムは、患者の不安軽減、ストレス緩和、心理的サポートを提供し、患者のQOL(生活の質)向上に寄与します。また、ハンドラーが臨床経験のある看護師であることで、積極的かつ計画的に治療に介入し、多職種と連携しながら職員の一員となっていることを発信します。さらに、当法人の研究でも明らかになった、緩和ケアへの効果も説明し、緩和ケアチームの一員として活躍していることも強調します。
 ファシリティドッグのことをご存知ない医療従事者の皆様の理解を深め、臨床に取り入れる具体的な方法をご説明します。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
登壇者プロフィール
座長 原純一(医師/大阪市立総合医療センター顧問/認定NPO法人シャイン・オン・キッズ副理事長)

演者 横須賀とも子(神奈川県立こども医療センター緩和ケアサポートチーム長、血液・腫瘍科医長)
 2001年 浜松医科大学卒業
 2001年 済生会横浜市南部病院 研修医
      横浜市立大学附属病院、横浜労災病院などに勤務
 2008年4月~2013年3月 横浜市立大学附属病院小児科(医員、助教)
 2013年4月 神奈川県立こども医療センター血液・腫瘍科 医長
 2024年6月 緩和ケアサポートチーム長を兼任
  日本小児科学会専門医、指導医 / 日本小児血液がん学会専門医
  日本血液学会専門医、指導医 / 日本緩和医療学会認定医

演者 森田優子
(認定NPO法人シャイン・オン・キッズ ファシリティドッグ・ハンドラー)
 2004年 静岡県立大学看護学部看護学科卒業
 2004年 国立成育医療センター(現 国立成育医療研究センター)看護部入職
 2009年 認定NPO法人シャイン・オン・キッズのファシリティドッグ・ハンドラーに就任
 2010年 ファシリティドッグ「ベイリー」とともに日本初のファシリティドッグ・チームとして
      静岡県立こども病院で活動を開始
 2012年 ベイリーとともに神奈川県立こども医療センターに転任
 2017年 ベイリーの後任犬であるアニーを迎え、同病院にてアニーと活動を継続中
 2024年1月~ 候補犬オリのトレーニングを担う

演者 オリ(認定NPO法人シャイン・オン・キッズ ファシリティドッグ候補犬)
 犬 種 ラブラドール・レトリーバー(メス)
 誕生日 2022年5月3日生まれ(12月1日現在 2歳6ヶ月)
 アメリカの補助犬育成団体アシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイ出身
 神奈川県立こども医療センター内で、卒業に向けて最終段階の練習中
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000023199.html


学会について *学会参加には事前の登録が必要です
第66回日本小児血液・がん学会学術集会
会期:2024年12月13日(金)~15日(日)
テーマ:Always with you がんの子どもに寄り添う臨床と研究
会長 :足立 壯一(滋賀県立総合病院)
副会長:滝田 順子(京都大学大学院医学研究科発達小児科学)
会場 国立京都国際会館 (京都市左京区岩倉大鷺町422番地)
https://www.congre.co.jp/jspho2024/index.html


シャイン・オン!キッズのファシリティドッグ
病院に常勤して医療チームの一員として働けるように、専門的なトレーニングを受けた犬です。ハンドラー(ペアを組む臨床経験のある看護師)と共に活動し、患者との触れ合いにとどまらず、小児がんや重い病気の治療にも関わっています。
日本では静岡県立こども病院、神奈川県立こども医療センター、東京都立小児総合医療センター、国立成育医療研究センターの4病院で展開しています。大きな特徴は、毎日同じ病院に勤務し、個々のニーズに合わせた活動を行うことです。痛い検査や手術室への付き添い、リハビリ支援なども行います。いろいろな病院や施設を巡回訪問することはありません。ときどき訪れて短い時間だけふれ合うのではなく、同じ犬がいつもそこにいて多くの時間を繰り返し過ごせることが、入院治療している子どもたちの心の励みになります。

認定特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ
小児がんや重い病気の子どもたちとそのご家族を心のケアのプログラムで支援。ファシリティドッグ・プログラム(動物介在療法)、ビーズ・オブ・カレッジ プログラム(アート介在療法)、シャイン・オン!コミュニティ(小児がん経験者の社会貢献活動サポートやキャリア支援)、シャイン・オン!コネクションズ(オンラインで心のケアや学習支援アクティビティを提供)などを運営。2006年設立、2024年12月現在全国31病院にて活動中。 http://sokids.org/ja/
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