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【探し方編】LIFULL 介護が「介護施設入居実態調査 2025」を発表

株式会社LIFULL
3か所以上見学に行く人が24.4%増加。立地と金額以外に重視したこと1位は「スタッフの質、雰囲気」、想定外だったことは「お金」

事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人)が運営する業界最大級の老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」は、介護に関するテーマへの注目が集まる2025年に際して、「介護施設入居実態調査 2025」を実施しました。
本リリースでは、介護施設の入居に関わる「探し方」に関する調査結果について発表します。



■調査の背景
2025年は「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者になり、社会の高齢化が一段と加速する年であることから、介護サービスへのニーズがますます高まることが予測されます。
その一方で、2024年4月に行われた介護報酬の改定により、介護が必要な方の自宅での暮らしを支える訪問介護事業は大きな打撃を受けているため、要介護状態になった場合に介護施設へ入居する流れが今後は強まっていくと考えられます。併せて、高齢者の生活スタイルや嗜好の多様化に伴い、介護施設も多様化に向かっていくと予想されます。
上記のような、介護に関連したテーマへの注目が予想されることから、LIFULL 介護では直近1年以内に介護施設、高齢者住宅(※)に入居した家族、親族がいる人1,873名を対象に「介護施設入居実態調査 2025」を実施しました。

※介護施設:介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院

■ 調査結果サマリー
・老人ホームを探す際に最も利用される手段は「ケアマネに相談」。第2の手段としてのインターネットも増加
・2023年の前回調査に比べ3か所以上見学に行く人が24.4%増加。じっくりと探す傾向に
・老人ホーム探しの不安で最も多いのは「急いで探す必要があった」。介護施設探しに着手してから入居まで半年以内の人が3割
・老人ホーム探しで金額と立地以外で重視したこと第1位は「スタッフの質、雰囲気」
・「老人ホーム入居前に想定していなかったこと」第1位は「想定していたよりお金がかかる」

■ 調査結果
老人ホームを探す際に最も利用される手段は「ケアマネに相談」。第2の手段としてのインターネットも増加



家族・親族の老人ホームを探す際に利用した方法を聞いたところ、「ケアマネジャーに相談」が最も多く44.2%でした。次に多いのは「インターネットで調べた」で、35.6%という結果でした。
2023年の調査と比較すると、ケアマネジャーに相談する人は9.1ポイント減少していましたが、インターネットで調べる人は3.9ポイント増加しています。また、同じく増加している手段は「書籍や雑誌を読んだ」で4.3ポイント増加していました。
ケアマネジャーは介護保険サービスを受けている方のご家族にとって一番身近な専門家のため、老人ホームについても相談する人が多いことは予測できます。インターネット、書籍や雑誌のポイント数の増加は、メディアでも介護の情報が多く取り上げられるようになったことや、老人ホーム探しをする人がより積極的に情報収集をするようになった傾向が見てとれます。
2023年の前回調査に比べ3か所以上見学に行く人が24.4%増加。じっくりと探す傾向に



家族、親族の老人ホームを探す際に問い合わせや見学を実施し、その時期を覚えていると答えた方に、入居するまでに見学した老人ホームの件数を尋ねたところ、最も多かったのは2ヶ所で26.7%でした。
また、2023年の調査と比較すると、「見学に行ってない」と回答した人は12.4ポイント減少しており、反対に、3か所以上見学に行った人は合計で48.3%に達し、これは2023年の合計値(23.9%)から24.4%も増加していました。
前回の調査を実施した2023年夏は、コロナウイルスが5類に移行し落ち着きを見せたものの、まだ見学や面会に関して慎重な老人ホームが多かった時期でした。コロナウイルスの影響が落ち着いたこと、さらに老人ホーム探しをする方に積極的な情報収集の傾向が強まったことが、2024年の見学件数の全体的な増加に影響したと考えられます。
老人ホーム探しの不安で最も多いのは「急いで探す必要があった」。介護施設探しに着手してから入居まで半年以内の人が3割




老人ホーム探しで不安に感じたことを尋ねたところ、最も多かった回答は「急いで探す必要があった」(27.0%)でした。



急いで老人ホームを探している人は少なくありません。例えば入院した後、身体の状態により自宅に戻れなくなった場合、退院日までになんとか介護施設を探さなければならない場合などがあります。これを裏付けるように、介護施設探しに着手した時期として「入居する半年以内」と回答した人が31.4%に上ることがわかりました。
「老人ホーム探しで金額と立地以外で重視したこと」第1位は「スタッフの質、雰囲気」



老人ホームを探す際の基本的な条件である金額と立地を除くと、何が重視される傾向にあるのかを調査したところ、最も多かった回答はスタッフの質・雰囲気(32.4%)でした。老人ホームと通常の住宅の大きな違いは、人の手による介護サービスの有無です。サービスの質は、やはりスタッフの雰囲気に反映されるため、多くの人がその施設のスタッフの様子を最も注視します。
次いで多かったのが「すぐに入居できるか」(32.2%)となりました。老人ホーム探しの不安で最も多かったのが「急いで探す必要があった」でしたが、こちらの調査でも、時間がない中でとにかく入居することが老人ホーム探しのゴールとなっていることが見受けられます。
「老人ホーム入居前に想定していなかったこと」第1位は「想定していたよりお金がかかる」



入居前に想定していなかった点を聞くと、最も多かったのは「想定していたよりもお金がかかる」で24.2%でした。老人ホームの料金体系は複雑で、介護度や受けるサービスによって異なり、同じ施設の入居者でも差があります。パンフレットに記載された月額費用は多くの場合、最低限の居住費、管理費のみとなっており、介護サービスやオプションサービスを加えた場合どのくらいかかるのか、入居の際に念入りに確認する必要があります。
また、「面会が制限されなかなか会えない」も20.4%で第2位にランクインしています。LIFULL 介護に寄せられる声の中にも「思っていたよりも面会が制限され、入居後になかなか会えなくなった」というものもあり、施設選びの中で見落とされがちなポイントです。感染症の流行時期になると、数ヶ月面会の受け入れを控える施設もあり、入居後の満足度を高めるためには、ぜひ入居後の面会のルールも確認してください。

■ 「LIFULL 介護」編集長 小菅秀樹(こすげひでき)のコメント


LIFULL 介護編集長 小菅秀樹

急な入院や体調不良により家族を老人ホームへ預ける必要性が生じ、時間に追われ焦って探す方は少なくありません。その結果、予算内で空きがある部屋を見つけ次第、即決するケースもあります。しかし、入居後にミスマッチが生じ、生活の質が低下したり、別の老人ホームへ住み替えることもあります。そのため、老人ホームを選ぶ際、最低でも3か所を見学し比較することを推奨しています。
今回の調査では、金額と立地以外に重視することとして「スタッフの雰囲気」を挙げる割合が多い結果となりました。パンフレットでは分からない職員の対応や雰囲気は重要なポイントです。見学時には、職員が見学者や入居者にどのように接しているかを確認することが大切です。
また、食事の内容や家族の面会方法も、入居後の満足度を高める重要な要素です。食事が入居者の口に合うか、面会がどのように行えるのかについても、事前によく確認しておくと安心です。

■調査概要
調査期間:2024年12月13日~2024年12月17日
調査主体:株式会社LIFULL senior
調査対象:直近1年以内に介護施設、高齢者住宅(※)に入居した家族、親族がいる人1873名
※介護施設:介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院
調査方法:インターネット調査
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

■株式会社LIFULL senior について
「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、超高齢社会の課題を解決するさまざまな事業を展開しています。主な事業として、老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」、遺品整理業者検索サービス「みんなの遺品整理」、介護施設向け買い物代行業務支援サービス「買い物コネクト」があり、今後も高齢者や関わる人々が抱える不安や課題に向き合って事業を拡大していきます。

■株式会社LIFULL senior 概要
会社名:株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)
所在地:東京都千代田区麹町1丁目4−4
代表取締役:泉 雅人
設立:2015年7月1日
事業内容:
老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』の運営
https://kaigo.homes.co.jp/
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
https://m-ihinseiri.jp/
介護施設向け買い物代行支援サービス『買い物コネクト』の運営
https://lp.kaimonoc.jp/
自治体向け買い物弱者支援ツール『買い物コネクト』の運営
https://lp-g.kaimonoc.jp/
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護や老後に関する最新情報や体験談を発信するウェブメディア『tayorini』(たよりに)の運営
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/
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