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コロナ、子どもへの感染増加
~症状見極めるポイントは―国立成育センター~

 新型コロナウイルスは当初、主に成人から成人への感染が多いとされ、成人から乳幼児、子どもへの感染は少ないと言われてきた。しかし、現在は状況が変わりつつある。変異株拡散による感染爆発で、各地で保育園の休園が相次ぎ、小中学校などでは2学期も遠隔授業や分散登校が実施されている。専門家は、これまでの成人から子どもへの感染に加え、子ども同士が保育園や小学校などで集団感染することを危惧している。

マスク着用などの対策をした上での授業=東京都杉並区の小学校

 ◇観察ポイントをHPで公開

 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は、自宅療養となる乳幼児や児童・生徒の観察ポイントをまとめ、保護者向けにホームページ(HP)で公開している。

 HPでは、PCR検査などで新型コロナウイルスの感染が確認された場合でも、「(子どもは)多くの場合は軽症です」と保護者の不安を和らげている。その上で、特定の症状が表れたときにできるだけ早く対応するように求めている。

 特に、体調の変化を言葉で伝えにくい乳幼児については「機嫌が悪い」「息苦しそうにしている」などと、症状の悪化を示す症状を列記している。

 ◇警戒要する状態は

 HPの監修に携わった同センター感染症科の庄司健介医長は「両親などの保護者が過度の心配や反応をしないよう、手助けになれば」と、狙いを説明している。

 気を付けなければならない事は何か。子どもが新型コロナウイルスに感染した場合、当初の症状は発熱やせき、鼻汁といった流行性感冒など他の呼吸器感染症と似た症状や経緯をたどることが多い。症状が重くなったかどうかを見極める参考として「意識がはっきりしない」「水分が取れない」など、警戒を要する具体的な状態を示している。成人と比べれば重症の肺炎に進行する可能性は低いが、症状の悪化を示唆する症状が表れたときは、保健所やかかりつけ医に早めに相談するように庄司医師はアドバイスする。

 ◇小児のマスク着用法も

 両親や家族が子どもたちの感染防止に努めるのは当然だ。ただ、子どもは正しいマスクの着用が難しいといった面がある。HPは病気の子どもを看護している家族らを対象に、マスクを着用するタイミングや外しても良い場面なども紹介している。(了)

国立成育医療研究センターのHP



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