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第7回 幸せって何? 心の方向性を考えてみよう

 先日内閣府が国民の生活満足度の調査を発表しましたが、「満足」「まず満足」と答えた人の合計は、およそ70%でした。「あなたは生活に満足していますか」と聞かれても、答えるのはなかなか難しいですよね。経済的に苦しくても「健康だからいいや」とか、会社では苦労しているけれど「家族関係がいいから」などと考え、「まあまあかなあ」という結論を出す人が多いと思いますがいかがですか。

 このように、一つの質問で幸福感や生活満足度を測るのはなかなか困難です。このため心理学領域では、人生の満足度や生活満足度を測るため複数の質問から成る尺度が使われます。有名なのは米国の心理学者エド・ディーナーらの人生満足度尺度というものです。

 これは、▽ほとんどの面で、自分の人生は理想に近い▽私の人生はとても素晴らしい状態だ▽私は人生に満足している▽私はこれまで、自分の人生に求める大切なものを得てきた▽もう一度やり直せるとしてもほとんど何も変えないだろう―という五つの質問に対し、「全く当てはまらない」から「非常にあてはまる」まで7段階で答えてもらい、点数を付けて満足度を評価するというものです。

 心理学的に最も使われている尺度ですが、これが正当性を持つには、人がさまざまな体験を一つの数値としてまとめ上げる能力があること、素直に自分の人生を数値として評価することが前提とされています。

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