治療・予防

突然押し寄せる不安と恐怖
パニック障害は脳の病気

 突然の激しい動悸(どうき)や息苦しさとともに強い不安が襲うパニック障害は、100人に1~3人が発症するとされる脳の病気だ。過労や睡眠不足、過剰なストレスなどが誘因と考えられ、「特に不眠不休で働いているような人は要注意です」と、稲田クリニック(大阪府高槻市)の稲田泰之院長は語る。

 ◇脳内物質の均衡異常

 パニック障害は、男性に比べて女性の発症率が2~3倍と高く、20~40代に多い。発作は数分から数十分で治まるが、心臓の病気を疑って受診しても、心電図や血液検査などに異常が見つからないことが多い。

 繰り返す発作に、「いつまた起こるのか」という不安感が常に付きまとい(予期不安)、「発作時に助けが得られないのでは」と公共の交通機関を避けたり、発作を人に見られる恥ずかしさから大勢の人が集まる場所を避けたりするようになる(広場恐怖)。このパニック発作と予期不安、広場恐怖が悪循環となって症状が進行すると、外出できなくなり、うつ病を併発することもある。

 「パニック障害は、セロトニンなどの脳内神経伝達物質のバランス異常が関係しているといわれ、実際、それらを調整する薬で治療できます」と稲田院長は話す。

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