治療・予防

急な腰痛、脊椎圧迫骨折かも
骨粗しょう症が主な原因

 軽く尻もちをついただけで背骨の一部がつぶれてしまう脊椎圧迫骨折。主な原因は骨粗しょう症で、自然に治る人もいるが、神経まひが生じることもある。杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)整形外科の市村正一教授は、「女性ホルモンの分泌低下で骨がもろくなっている閉経後の女性は要注意です。骨密度などの検査を受け骨粗しょう症と診断されたら、症状がなくても治療を始めることが大切です」と注意を促す。

 ◇軽い負荷でも骨折

 背骨は七つの頸椎(けいつい)と12の胸椎、五つの腰椎、一つずつの仙骨と尾骨から成る。骨折しやすいのは胸椎と腰椎の境目部分。ここに負担が掛かる動作、例えば植木鉢を持ったり、タンスの整理をしたりするだけで骨折することがある。

 痛みは通常、骨折した位置より下部の腰や臀部(でんぶ)に表れる。安静にしていると症状は和らぐが、体を動かした途端痛みに襲われる。市村教授によると、高齢者の急な腰痛のほとんどは、この脊椎圧迫骨折が原因だという。

 自然治癒する人がいる一方、放置して骨の変形が進むと、背中が大きく曲がってしまうこともある。背骨の中を通る脊髄神経が圧迫されると、足のしびれや尿が出にくいなどのまひ症状が数カ月後に生じることもある。

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