医学生こーたのひよっ子クリニック

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第9回 「将来はジムのインストラクターになるんですか?」

私のストレス解消法はフィットネス(健康のための運動)だ。ジム歴は8年になり、ダンスやボクササイズなどのさまざまなプログラムを受け、かなり頻繁にジムに入り浸っている。過去に愛知県の地方自治体の健康体操の振り付けおよび普及活動ボランティアをしていたこともあり、インストラクターを目指しているのかと尋ねられることもしばしばある。

フィットネスはストレス解消だけではなく、予防医学の観点からもかなり優れている。循環器疾患、糖尿病、悪性腫瘍など主要疾患は、フィットネスによってリスクを減らすことができる。健康寿命を延ばすためにフィットネスが必要不可欠なことは言うまでもないだろう。

しかし日本のフィットネス人口はとても少ない。アメリカでは17.6%の人々がフィットネスジムに通っているのに対して、日本ではたったの3.3%という統計もある。もちろんフィットネスジムにいる人以外にも運動をしている人はいるだろうが、それにしてもこの数値は大きくかけ離れたものになっている。

国は現在、日本人の運動不足に危機感を抱き、さまざまな制度を打ち出している。健康増進施設認定制度もその一つだ。これは、指定の運動型健康増進施設で医師の処方に基づいて運動法を実施した場合に、一定条件の下で施設利用料が医療費として控除されるというものである。しかし、この制度で認定を受けているフィットネスクラブはまだまだ少なく、世間的にもあまり認知されていない。

今後医療費が増えていく中で、予防はとても大事になってくる。予防というものはすぐに結果が出るものではないため、国もお金を投資しづらい分野である。しかしこの投資によって、将来の医療費を削減し税金を節約できる可能性は大いにあるだろう。国は予防に力を入れ始めているこの状況を維持し、さらにこのような制度を拡充して国民に広めていくべきだ。そして私も何かしらの方法でフィットネスに携わり、日本の予防医療を少しでも良くしたいと考えている。

→第10回 心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患の診察では

←第8回 カラオケも立派な医療行為なんだよ。