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目のトラブルに注意
おしゃれ用カラーコンタクト

 おしゃれ用のカラーコンタクトレンズ(カラコン)による目のトラブルが後を絶たない。アクセサリー感覚で気軽に使用されるが、本来は慎重な取り扱いが必要だ。慶応義塾大学病院(東京都新宿区)眼科の川島素子医師は「カラコンの不適切な使用は重大な眼障害を引き起こしかねません」と警鐘を鳴らす。
 ▽重症化で失明も

痛みが出たらすぐ眼科へ
 視力補正を目的としないカラコンは、かつては医療機器には該当しないとして法規制が行われていなかった。若い女性を中心にトラブルが多発したことをきっかけに、2009年の薬事法(現医薬品医療機器法)改正で製造・輸入には厚生労働相の承認が、販売には都道府県知事の販売業の許可などが必要な「高度管理医療機器」となった。
 ただ、川島医師は「今も厚労省の適合基準を満たしていないカラコンがインターネット通販などで出回っています。買う側にも“医療機器”という認識がなく、使用期間が1日なのに何日も使うなど使用方法を守らないケースがよくあります」と指摘する。
 さらに危険なのは異常があっても病院に行かず放置してしまうことだ。「細菌などに感染して角膜潰瘍を起こすと、治っても角膜自体は白く濁ったまま戻りません。重症化すると角膜に穴が開いてしまい、失明することもあります」
 ▽自分に合ったものを
 コンタクトレンズはじかに眼球に触れるため、さまざまな目の障害を引き起こす可能性がある。カラコンであっても眼科医の適切な処方を受けてから使う必要がある。
 カラコンが通常のコンタクトレンズよりもリスクが高いことは知っておきたい。「色を入れている分、レンズは分厚く、直径も大きいものが多いため、酸素不足や圧迫による角膜障害を引き起こしやすい。目の中でカラコンの色素が漏れてしまうこともあります」と川島医師。
 カラコンを使うなら、着色面積の大きいものは避けるのが無難。また、1日ごとに使い捨てるような使用期間が短いものの方が比較的安全とされる。取り外す前にしっかり手を洗うなど、衛生面にも気を付けることが大切だ。
 川島医師は「レンズの中央が透明で縁の部分だけ色がついた『サークルレンズ』は、視野も妨げないのでお薦めです。目の形状は一人ひとり異なるので、必ず医師の診察を受けること。充血や異物感、痛みを感じたらすぐに眼科に相談してほしい」とアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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