一流に学ぶ 「女性外来」の先駆者―対馬ルリ子氏

(第9回)
女性トータルヘルス、紆余曲折経て実現
都内にクリニック開業

 女性のためのトータルヘルスをやりたいと熱望していたとき、ある法人から「器を用意するからやってみないか」という声が掛かった。産婦人科の対馬ルリ子氏をはじめ、内科、泌尿器科、精神科の女性医師が集まり、2001年に女性のための生涯医療センターを開設。話題を呼び、3カ月先までの診察の予約がすぐに埋まった。

 「特に初診の女性は、じっくり時間をかけてお話をうかがわないとトータルに診ることはできないのです。しかし1日に診られる患者さんの数は限られてしまう。いろんな面で経営者と意見が合わなくなってしまい、結局、半年でクビになってしまいました」

 対馬氏の診察を希望する患者は多く、途中で辞めると患者が困る。そこで同じ年の秋、自ら銀座にクリニックを開業して再スタートを切った。「開業資金はまったくなかった。でも、お金がなくてもまずは小さく始めればいいと思いました」

 最初は20坪の小さいスペースで開業したが、患者が殺到し、1年半後には100坪、さらに5年後には120坪の現在の場所にクリニックを開いた。手術室や分娩(ぶんべん)室、入院可能な個室も備えたゆとりの空間だ。

 銀座通りに面した「女性ライフクリニック銀座」のスタッフは医師だけでも産婦人科、乳腺外科、甲状腺内科、糖尿病代謝内科、循環器内科、呼吸器内科、リウマチ膠原(こうげん)病内科、泌尿器科、皮膚科など25人。その他、看護師、心理カウンセラー、運動指導士、栄養士、理学療法士、漢方薬剤師、事務など総勢50~60人が関わっている。

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